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複数の受検機会について

平成22年5月18日、埼玉県県民健康センター中会議室で第2回埼玉県公立高等学校入学者選抜方法改善協議会が開催されました。

議題は「複数の受検機会について」。

この協議会では、平成24年(2012年)以降の埼玉県公立高校入試について、

前・後期の2回設けている現在の受験機会を2012年から1回とし、学力試験は3月上旬に一本化される見込み。

県教育委員会に諮った上で7月に正式決定されます。

埼玉県の公立高入試は平成22年度(2010年)から、受験生が学力試験を受け、前期で募集定員の8割、後期で2割を取る新制度に変更。前期の入試日程はこれまでより2週間ほど遅くなり、2月16日、後期は3月4日に実施された。

この平成22年度入試からの変更については、埼玉県議会における平成21年12月定例会 一般質問での質疑応答が参考になります。以下、抜粋して紹介します。


埼玉県公立高校入試制度の改正について         (1) 入試制度変更の経緯について         (2) 入試制度改正による競争率への影響について         (3) 学力検査の点数変更による影響について         (4) なぜ後期試験は3教科なのか         (5) 入試制度の検証について


Q 浅野目義英議員(民主党・無所属の会)
埼玉県公立高等学校入学者選抜、この入試の制度が次年度(平成22年度)から大きく変わることになります。変更点は三つでございます。

一つ、決して短くない期間、埼玉県公立高等学校の入試は、前期募集では学力試験を行わず、高校によってはさまざまな方法で選抜をされてきました。そして、後期募集だけの5教科の学力検査を実施してきたわけです。これを新制度では、原則として前期募集で5教科、後期募集で3教科の学力検査を実施するように改められます。
 
二つ目に、今まで前期募集では総募集人員の約40パーセント程度を募集していましたが、新制度では、前期募集で総募集人員の約80パーセントもの募集をする目標設定をしています。つまり、軸足が後期から前期へとシフトをするわけでございます。
 
三つ目、本当に長い期間、各教科を埼玉県オリジナルの40点満点にしてきたわけですが、これが新制度では100点満点に改められます。まさに、この三つの点において、埼玉県公立高等学校の入試のシステムが劇的に大きく変化すると言っていいと思います。
 
画期的なものと言えるこの入試制度の改善にたどり着くまでの道のりを簡単にでいいですから、教えてください。
 
二つ、こういった経済情勢、何が何でも公立高校へ進学してほしいと願う保護者また生徒は多いはずです。前期、後期募集とチャンスを二度つくることなどしたことは好ましいことです。受検者が増えるのではないか、ここ数年の競争率の実質の推移を示していただきながら答えてください。
 
また、先ほども申し上げましたが、1教科40点満点はいつごろから始まり、どのくらいの期間続いてきたのでしょう。さらに、100点満点にすることにより同得点が減り、したがってボーダーライン上に張りつく生徒数が減ると思われますが、いかがお考えでしょうか。
 
4点目、全員に学力テストを課し、しかも5教科入試としたことは私は賛成です。しかしながら、後期募集でなぜ3教科受検なのか。ここに私の疑問と不満が残ります。その理由を教えてください。
 

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A 島村和男 教育長
 
まず、(1)「入試制度変更の経緯について」でございますが、今回の制度変更は、生徒の学習意欲の向上、学習習慣の確立および中学3年生の3学期の授業時数の確保を、主なねらいといたしました。

次に、(2)「入試制度改正による競争率への影響について」でございます。
 
埼玉県内公立高校全日制における、平成19年度入試から3年間の受検倍率の推移は、
前期募集が、2.91倍、2.84倍、2.88倍。
後期募集が、1.30倍、1.30倍、1.32倍
でございました。
 
また、平成21年10月1日現在の中学3年生を対象とした「進路希望状況調査」では、県内公立高校全日制への進学希望者の倍率は1.27倍となっております。

次に、(3)「学力検査の点数変更による影響について」でございますが、学力検査の実施方法につきましては、昭和42年度入試から、それまでの9教科を現在の5教科とし、その後43年間にわたって各教科40点満点で実施してまいりました。
 
今回の100点満点への改正により、難易度等に応じて配点したり、部分点を与えたりすることがやり易くなり、受検者の思考力・判断力・表現力などを、より適切に把握できるようになると考えております。
 
また、受検生の得点の分布の幅が広がることが予想されますことから、合否の決定がしやすくなるものと考えております。
 
次に、(4)「なぜ後期試験は3教科なのかについて」でございますが、後期募集を受検する者のほとんどが前期募集を受けることが予想されるため、受検者に過重な負担とならないよう、後期募集は3教科で実施することとしたものでございます。
 

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