埼玉県教育局は2007年12月20日、2010年度の公立高校入試から学力試験、調査書の配点を含む選抜基準を各高校で事前公開することを明らかにした。
通知票の成績はもちろん、生徒会、学級活動、部活動の記録ほか、英語や漢字の検定資格など、中学時代の調査書内項目の配点が示されるほか、調査書や面接が入試当日の学力試験に対してどのくらい重視されるかを受験生自身が前もって知ることができ、志望校選びの一助になりそうだ。
選抜方法や、調査書などの配点は各高校で決定できる。県教育局は、現中学一年生が二年生になる来年2008年7月ごろまでに各高校に決めてもらい、2008年11月には中学生や保護者に資料を配布する方針。調査書の内容は中学生自身で知ることができる。
これまで、通知票の成績が中学の学年1,2,3年に対して「1対1対2」の割合で考慮されるなどの配点は公表されていたが、部活動や学級活動などの「特別活動」や、資格取得や出欠記録など「その他の項目」まで得点化し、配点が示されるのは初めて。
選抜に関しても、第一次から三次まで段階を設け、各配点を公開する。入試当日の学力試験に対する調査書の配点は、一次選抜は四割から六割、二次選抜は三割から七割の幅で、各高校で設定することができる。
例えば、前期募集なら学力試験5教科の合計500点に対し、一次選抜の調査書の配点は500点だが、一次に漏れた受験生が対象の二次選抜では配点を750点に設定したとする。
また、高校によっては三次選抜を実施でき、「特別活動記録の得点で選抜」とすれば、もし中学時代に野球などで活躍し、調査書の高得点項目が自身で分かっていれば、二次、三次選抜を視野に受験することもできるわけだ。
もちろん、一次から三次までの選抜は学力試験後の高校内部の採点作業。生徒が何次選抜で合格したかなどは一切公表されない。埼玉県教育局高校教育指導課は「一都三県で未公開は埼玉だけだった。透明な入試を目指したい」としている。