久保田カヨ子・競夫妻のこと

フジテレビ「エチカの鏡」での久保田カヨ子・競夫妻の2回の特集(2009年4月と5月)でその名は十分有名になりましたが、その後のTBSの「中居正広の金曜日のスマたちへ」での2回の特集(2009年6月と7月)によって久保田カヨ子・競夫妻の名は多くの育児ママの「脳」にその名が刻まれました。
 
テレビ番組の特集に先立つ2009年2月には大手の塾「城南進学研究社」と共同制作の形で賢い脳を作る幼児教室「くぼたのうけん」を東京・自由が丘に開設しましたが、すぐに満員御礼となり現在は空きがない状況です。
 
「くぼたのうけん」は問題解決力を創り出す乳幼児向け脳力開発講座で、自由が丘教室開設とともに「くぼたのうけんWEBスクール」も開校しました。「くぼたのうけんWEBスクール」は、乳幼児向けの能力開発WEB 学習システムで、自由が丘教室に通えない育児ママの要請に応える形ですでに全国発売されています。
 
ちなみに「くぼたのうけん」を共同製作している大手の塾「城南進学研究社」は、大学受験の予備校から出発した学習塾で現在では小中校の生徒を抱える塾ですが、少子化、小中学部での苦戦も伝えられる中、今回の「くぼたのうけん」講座の開設は起死回生の一発になったとも言われ、城南進学研究社では、「くぼたのうけん」の教室及び「くぼたのうけんWEBスクール」を全国商材で「初の乳幼児教育へ参入」「2010 年3 月までに受講者数3,000 名を目標」と謳い、鼻息も荒いようです。
 
 
前置きが長くなりました。
 
久保田カヨ子・競夫妻についてのことでした。
 
特集番組でその名を轟かせた久保田カヨ子・競夫妻ですが、書籍等のデータから簡単に経歴をご紹介しますと


久保田競(キソウ)さん
京都大学名誉教授・日本福祉大学大学院教授。
1932年大阪生まれ。1957年に東京大学医学部を卒業後、同大学院に進み、当時、脳研究の第一人者であった時実利彦教授のもとで脳神経生理学を学ぶ。
 
大学院生3年目に米国に留学し、オレゴン州立医科大学のJ・M・ブルックハルト教授に師事、最先端の研究に数年間従事して帰国。
 
東京大学大学院を経て、1957年に京都大学霊長類研究所神経生理研究部門助教授に就任、同所長を歴任したあとで1996年に京都大学を定年で退官。同大学の名誉教授に就任するとともに、日本福祉大学の情報社会科学部教授をつとめ、同大学院情報・経営開発研究科教授。
 
世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行なった研究発表の数は、日本人としては圧倒的に多い100点以上にのぼり、現代日本において自他ともに認める実績をもつ「脳機能」の最高権威。
 
 
久保田カヨ子さん
1932年大阪府生まれ。大阪市立東高等学校卒業。1955年、夫の競氏と結婚。2児の母。子育てから創意工夫した幼児教育を実践。その教育は、子どもの脳の発達にきわめて効果のあることが、夫の大脳生理学の研究により実証された。


となっています。
 
経歴にも見られるように、子育てにおいては、妻のカヨ子さんが主に実践、ご主人の競さんがその実践は理論上も正しかったことを証明したという感じで、テレビ番組の特集でもオーラを放っているのは妻のカヨ子さんというのは衆目の一致するところです。
 
よって私もつい「久保田カヨ子・競夫妻」などと書いてしまう次第ですが、このことによってご主人の競さんの業績や素晴らしさが否定されるとは思いませんので、強烈なインパクトを残し、あらゆる人を引き付ける魅力があるカヨ子さんを先に書かせていただいています。
 
さて、子育てにおいて、「賢い」「頭がいい」「天才を作る」などという大衆を引き付ける言葉がお二人の子育てや理論に仰々しくつけられることがあるわけですが、ではご夫妻が考えられている根本理念とはいかなるものなのか?
 
「くぼたのうけん」にはこのように書いてあります。


頭のいい子とは、どんな環境にも適応し、積極的に、前向きに生きていく大人に育ちます。
 
この教室は、豊かな感性で精神的ストレスを自分で解決する方法を編み出し、積極的に物事に 対処できるお子さんに育つため、理屈でなく、今身につけるべきことを懸命に鍛え磨き上げる ことの手助けを第一目標としていきます。


「幼児教室」などと聞くと、お受験や能力開発のほうばかりに目が向きますが、この久保田カヨ子・競夫妻が掲げられている根本理念をしっかり頭に入れたうえでさまざまな子育ての実践をしていきたいものです。
 
テレビの特集番組で久保田カヨ子さんが「子育て経験」語っておられましたが、カヨ子さんの子育て経験を聞いていて一番印象に残るのはやはり「子供への愛情」ではなかったでしょうか。
 
一人の人間として我が子を愛し、その愛情ゆえにあらゆることを我が子に試した。カヨ子さんはお子さんを「実験台」と評されていましたが、ここでの「実験台」はどうなるのかわからないが一か八かの博打をするということではなく、愛情に裏打ちされたものをすべ試したという意味での「実験台」ではなかったかと思います。
 
 
また、カヨ子さんが実践している多くのことは実は昔の日本の上流階級で行われていたことも多かったように思います。
 
1つだけ例を挙げると、久保田カヨ子さんは子供に「幼児語を使わない」と言われました。これは育児書などで赤ちゃんでも幼児でも一人の人間として扱うというような文脈で語られることが多い。
 
しかし、久保田カヨ子さんは「幼児語を使わない」その理由について「成長した後に幼児語を言い直す訓練をしなければならない。それは無駄。」というふうに語っておられます。
 
これを聞いてその合理的な理由に「なるほど」と思った方が多かったようですが、こういう考えは昔からあってたとえば兄弟が現在政治家である鳩山由紀夫・邦夫の鳩山家は五代全員東京大学現役合格ですが、同じような子育てを行ったことはよく知られています。
 
 
五代連続東大合格、元首相の一郎や現在政界で活躍中の由紀夫・邦夫兄弟などを輩出した名門ファミリー鳩山家の家庭のしつけから勉強法まで。
 
 
 
 
 
愛情の結果としての子育てと合理的な子育ての考え方はこうして多くの家庭での実践を経てその成果を目の当たりにしていますので、久保田カヨ子・競夫妻の子育て術を実践するにしても、根本の理念をしっかりと理解したうえで行いたいものです。
 
子育てはテクニックにあらず、愛情である!
 
それを久保田カヨ子・競夫妻から私は学んだのでありました。
 

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