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合格ラインの生徒が不合格

広島県東部の県立高校で2008年3月に実施された入学試験で、本来合格とすべきだった受験生1人を落としたのは不適切として、県教育委員会は5月9日、地方公務員法違反(信用失墜行為)で、男性校長(56)を戒告の懲戒処分にした。

県教委によると、校長は当日の学科試験や調査書の点数を基に総合判断して合否を決めるべきなのに、合格ラインを上回っていた受験生の当日の行動を"過度に重視"して不合格とした。行動の具体的内容は明らかにしていない。

開示された入試成績を見て不審に思った保護者が4月中旬、県教委に指摘して発覚。校長は誤りを認めて謝罪、受験生は合格となった。別の高校に進学していたが、5月からこの高校に通っているという。

榎田好一教育長は「厳正にすべき入学試験で問題が発生し、極めて遺憾。適正な試験が行われるよう各学校に指導する」と話している。

県教委によると、県立高では、合否を試験の点数と内申点などから各校長が総合的に判断して決める。今年3月6、7日に行われた入試で、この生徒の点数などは合格ラインを超えていたが、当日、見回りをしていた校長が生徒の態度などを見て不合格にしたという。

3月下旬、生徒の保護者が学校に情報公開請求し、試験の点数と内申点を確認。4月中旬に「合格圏に達しているのではないか」と県教委に問い合わせて問題が発覚した。学校の調査で「校長が特定の要素(態度など)を過度に重視した不適切な判断」とわかり、同月下旬に合格させた。校長は「生徒に心からおわびする」と話しているという。

県教委は、「生徒が特定されるため、性別や、校長が不合格とした詳しい理由などは明らかにできない」としている。

2008年5月9日

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